時代小説が好き

裁縫、和菓子に代筆屋、篠綾子さんの本が面白い。和歌や歴史好きにもおすすめ!

 

篠綾子さんという作家をご存知ですか?

私は時代小説が好きでよく読むのですが、最近、篠さんの作品にとてもはまっています。

歴史上に実在する人物や、史実をモチーフに物語を書かれていることが多く、時代小説好きのみならず、歴史好きにも楽しめる作品が多いのが特徴なんです!
(江戸時代以外のものも書かれています)

そんな篠綾子さんの作品をご紹介したいと思いますので、気になった本があればぜひ、読んでみてくださいね♪

1.代筆屋おいちシリーズ(完)

まず1作目は『代筆屋おいち』シリーズです。

あらすじ▽

わが願ひ、君が幸ひのみにて候ふ――一通の文だけを残し姿を消した許嫁・颯太との再会を願い、下総の小さな村からひとり江戸に出たおいちは、ひょんな縁から、本郷丸山の歌占師・戸田露寒軒宅で世話になることになった。そのほんの数日後、露寒軒宅の女中おさめと、その生き別れになっていた息子の縁を、一通の手紙によって再び繋いでみせたおいち。おいちに人の心を汲む才を認めた露寒軒は、颯太と会える日まで「代筆屋」を営んでみるよう勧めて……。真心を込めた手紙が人と人との縁を紡いでいく、連作時代小説、期待の新シリーズ誕生。

 

第1巻の「梨の花咲く」から始まり、第4巻の「おしどりの契り」で完結を迎えました。

私が初めて読んだ篠綾子さんの作品。

タイトルの“代筆屋”って何だろう?と興味を持ったのと、店頭でパラっとめくるとところどころに和歌が載っていたのが印象的で読み始めました。

篠綾子さんは東京学芸大学で古典文学を専攻し、その後私立高校に国語教師として勤めていた経歴があるそうで、どの作品にも和歌が出てきます。
その中でも、この「代筆屋おいち」シリーズは、その要素が余すことなく発揮されています。

個人的な物語の感想としては、結末を急いだかのような印象があって、4巻で終わらせずにもう少し読みたかったなというのが本音ですが、心温まる要素と、ハラハラもどかしい要素のバランスが良くて、最後まで飽きずに楽しむことができます。

また、この作品はこの後にご紹介する「更紗屋おりん雛形帖」シリーズ、「江戸菓子舗照月堂」シリーズとつながっている部分があるので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

2.更紗屋おりん雛形帖シリーズ(完)

2作目は、「更紗屋おりん雛形帖」シリーズ。

あらすじ▽

五代将軍後継問題で世界が騒いでいた頃、父を亡くした京の呉服屋の一人娘おりんは、叔父を頼り、江戸へ出た。が、江戸の店はすでに閉じ、叔父夫婦と三人で長屋に暮し始めた。身に付けた裁縫の腕で日銭を稼ぎ、ひょんな事から、日本橋の越後屋の主と関わりを持つことになった。果しておりんは店を再興できるのか。

 

篠綾子さんの作品の中で、現時点でNo.1の私の大好きなこの作品。

第1巻の「墨染の桜」から始まり、第6巻の「紫草の縁」で完結しました。

主人公”おりん”の単なる成長物語かと思いきや、2巻、3巻と進むにつれ、圧倒的にスケールが広がり、おりんを通して私がまるでその時代を生きているかのような不思議な感覚に陥りました。
それはまるで、大河ドラマを見ているかのような感じ。

第1巻の題名「墨染の桜」の由来にもなった実在する和歌、
「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」
1巻を読んで、この歌の意味が分かったとき、きっとあなたも涙することでしょう。

読んでてほっこり、というよりは感情を思いっきり揺さぶられる作品。
ぜひ、読んでみてくださいね。

そして個人的に続編が始まることを強く、強く期待しています。

りっこ
りっこ
高田郁さんの「みをつくし料理帖」と比べられることが多いこの作品。

確かに設定が似ている部分もありますが、読み進めていくと全くの別物であることが分かると思いますよ。

 

3.江戸菓子舗照月堂シリーズ

次にご紹介するのは、「江戸菓子舗照月堂」シリーズです。

あらすじ▽

生まれ育った京を離れ、江戸駒込で尼僧・了然尼と暮らす瀬尾なつめは、菓子に目がない十五歳。七つで両親を火事で亡くし、兄は行方知れずという身の上である。ある日、了然尼と食べるための菓子を買いに出たなつめは、いつもお参りする神社で好々爺に話しかけられた。この出会いは、なつめがまた食べたいと切に願ってきた家族との想い出の餅菓子へと繋がった。あの味をもう一度!心揺さぶられたなつめは、自分も菓子を作りたいという夢へと動きはじめて…。江戸の町の小さな菓子舗が舞台の新シリーズ誕生。

 

第1巻の「望月のうさぎ」から始まり、現在第4巻の「しのぶ草」が発売され、連載中のお話です。

「江戸菓子舗照月堂」は、登場人物がいとおしくてたまらないほっこり小説。

何をしても続かず、すぐに目新しいことに興味をもつ主人公の”なつめ”。そんな彼女は現代を生きる私たちにどこか通じるような気もします。

なつめの両親が亡くなった理由、兄がいなくなった理由はまだ明かされていないので、これから”ほっこり”だけではいかないと思いますが、続きがとっても気になるお話です。

ぜひ読んでみてくださいね。

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ここからは、私もまだ読んだことのない本なので、ご紹介だけしますね。

4.月蝕 在原業平歌解き譚

生意気盛りな惟喬親王のお世話をしていた、在原業平。しかし、権勢を誇る藤原良房の娘に惟喬親王の異母弟が誕生し、皇位継承を巡って暗雲が立ちこめる。やがて、親王に身の危険が迫るようになった。そのころ、親王に仕える香澄から、藤原家の陰謀が隠された和歌の秘密を暴いて欲しいと言われる。業平は、陰陽師の行貞とともに和歌の謎を解き明かすとともに、隠されていた文書を発見する。それは、藤原家の闇の歴史が記されたものだった。業平は、親王を守ることができるのか。宮中一の美男子業平と親友の陰陽師が活躍を繰り広げる、書き下ろし王朝ミステリー。

りっこ
りっこ
篠綾子さんが描く、在原業平。楽しみです♪

 

5.絵草紙屋万葉堂 鉢植えの梅

母と兄とさつきで営む万葉堂。体調を崩して寝込んだ母・登勢の容体が回復しないのを心配したさつきは、蘭方医に診てもらおうと伝手を探す。ある時、偶然居合わせた若殿と呼ばれる侍が紹介状を書いてくれたおかげで、大槻玄沢に母を診てもらうことができた。その侍は、老中田沼意次嫡男である田沼意知だった。しかし、母は亡くなり、家業立て直しのためにさつきは瓦版の発行を考える。そんな折、意知が殿中で刺殺の報せが入った。殺したのは、さつきにも縁のある人物だった!さつきは、事件の真相に迫れるのか?江戸の“女性記者”を描く、シリーズ第1作!

りっこ
りっこ
現在連載中の最新作。江戸の女性記者という設定、面白そうですね♪

 

6.蒼龍の星(上)若き清盛

2012年大河ドラマの主人公「平清盛」。その主人公の出生の秘密から、若き棟梁に成長するまでの日々(18歳)を描く!大型女流新人の書き下ろし作品。

りっこ
りっこ
上・中・下の3巻で完結です。

 

7.その他の作品

  • 「紫式部の娘」シリーズ
  • 「藤原定家・謎合秘帖」シリーズ
  • 春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙(健友館)
  • 義経と郷姫 悲恋柚香菊河越御前物語(角川学芸出版)
  • 山内一豊と千代(角川学芸出版)
  • 浅井三姉妹 江姫繚乱(NHK出版)
  • 女人謙信(文芸社文庫)
  • 武蔵野燃ゆ 比企・畠山・河越氏の興亡(比企総合研究センター)
  • がらしあ 紅蓮の聖女(文芸社文庫)
  • 白蓮の阿修羅(出版芸術社)

 

篠綾子さんの作品はもっと人気になるはず!

歴史や時代背景、文化を深く絡めて、物語が進んでいくことが多い篠綾子さんの作品は、まるで自分がその時代を目の前で見ているかのように楽しませてくれます。

これからもっともっと人気になって、続編や新シリーズの本をたくさん読みたいので、この記事でご紹介させていただきました。

私が一番好きなのは…「更紗屋おりん雛形帖」シリーズ!

あなたはどんな作品が気になりましたか?

篠綾子さんの作品、おすすめなのでぜひ、読んでみてくださいね。

今回ご紹介した作品一覧

  1. 代筆屋おいちシリーズ
  2. 更紗屋おりん雛形帖シリーズ
  3. 江戸菓子舗照月堂シリーズ
  4. 月蝕 在原業平歌解き譚
  5. 絵草紙屋万葉堂 鉢植えの梅
  6. 蒼龍の星 若き清盛
  7. その他の作品

 

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